今からでも8/pLanet!!を追わないと君達は後悔することになるぞ!と言いつつも今はまだ独り占めしていたい
さて、今回もどうかと思うこのタイトルに対して、何から語ったものだろうか。
当初は8 beat Story♪ことエビスト*1、その作品内ユニットである8/pLanet!!(ハニープラネット)ことハニプラ*2の、先日……という程近くもないな、ダラダラとこれを書いている内にもう一ヶ月以上も経ってしまったが、その時に開催された2ndライブがとても良かったのでそれに対するホットで個人的な感想を自分のためにまとめようと思っていた。
今こうしてキーボードをカタカタしているのもそのためなのだが、しかし……どうもライブの熱が落ち着いてきたり、最近のエビストとハニプラのコンテンツ的な動きを見ていると、果たしてそれだけでいいのだろうかとも思えてきた。
"2ndライブ良かったよ"、程度のことで終わらせていいのだろうか?
と、思えてきたのだ。
何故ならば、今自分の胸には微かではあるがハッキリとした確信が降りてこようとしている。
「ハニプラ、もしかして凄いことになるんじゃない?」という確信である。
しかし、それがまだ全幅の信頼へ至っていないこともまた事実ではある。
(凄いことになるかも……)と、(いや、しかし本当にそこまで……?)という狭間で、自分のセンサーは今揺れに揺らいでいる状態であるのだ。
だが。
だからこそ、いままでに感じたことのない面白さをエビストとハニプラに対して抱いていたりもする。
更に重ねてだからこそ、今こうして2ndライブの感想や、そこから得られる新たな気づきや知見を含めた、改めて総合的なエビストとハニプラの紹介記事(――のような何か)を書くことが出来る気がするのだ。
これが、「いや、これはもう……確実に凄いことになる……!!」という確信にまで至ってしまうと、別に自分なんかがどうこうしなくても彼女達は間違いなく凄いことになっていくものである(そして、それは数年前に見てきた光景でもある)。
しかし、今はまだ――なる"かもしれない"程度の確信である今はまだ、彼女達が世間に知られる手助けが必要かもしれないと思えてしまう……し。
それに、やはりエビストとハニプラにはどうもそういうことをしてあげたい、頑張っている彼女達に何かしてやりたいと思わせる魅力ばかりはどうしようもなく溢れているのだ。
だから今一度、そんなコンテンツと新しいアイドルの手助けになれるようにという願いを込めて、この記事を書く。
そして、本当なら自分だけが知っているという優越感をまだ味わっていたい気持ちもあれど、そんなオタクの業をぐっと抑え込んで、明日にでも、いや明後日にでも、そう遠くない未来にドカンと爆発するかもしれない超新星のようなアイドルについて、これを読んでくれている方々に以下から長々と、ライブの感想をメインにしつつ、ぐだぐだと紹介していきたい。
とはいえ以下からは長々と個人的な2ndライブの感想パートに入るので、
「興味ないわ、オススメしたい部分だけオススメしてくれ」という方には
ここからまとめの部分まで一気にジャンプしていただくのもありでございます。
さらにそのまとめの部分すら結構長い上にぐだぐだと話が紆余曲折脱線余談何でもありの居酒屋トークとなっているので、
「いや、そこもどうでもいいわ。本当の本当に結論の部分だけ言ってくれ」という方には
ここからさらに結論部分まで一気にジャンプしてもらうのもありでございます。
結局大事なことはオススメしたい理由を知ってもらってまずエビストとハニプラに興味を持っていただくことですので。
面倒くさいところは迷わず飛ばしていただいて構いません。
そうした上で少しでも興味を惹かれたら、また飛ばした部分まで戻って読み直していただくのもよいかと思います。
何せ全編合わせると二万文字を越える、二次ドルオタクの妄執と希望についてを無濾過でぶちまけたおぞましい代物となっておりますので、それを見てそれなりに暇を潰して笑ったりしていただけたなら幸いでございます。
では。
8/pLanet!!の2ndライブは……凄かったぞ
さて、それではまずはハニプラの2ndライブについて、長々と、本当に長々と個人的な感想を書かせていただきます。
そんな自分の回顧録のような文章から少しでも皆様に今回のライブの面白さと感動が伝わってくれればと思いますが、まあ……頑張ります。
そして、そう…………良かった……。……ただただ良かった……。
いや、本当に良かったのよ、このライブ。
個人的にでもあるし、今回は客観的にも自信を持って言えるかもしれない。
8/pLanet!!の2ndライブは本当に良かった。素晴らしかったよ。
どうしても1stとの比較になるので、先に1stライブの時の感想を読んでおいて貰えるとより色々とわかりやすくなるし伝わりやすいかもしれないですね。
それで、肝心の感想なのだが……。
うん、もう手放しで褒められるところが多すぎてどこから褒めていいものやら……。
とりあえずそうだね、まずはもう1stの時と比べた全体的なレベルアップぶりですよね。
何だかんだ1stライブの時って、前の感想を読んで貰えたらわかるんですけど、”相応”だったんですよ。
500人規模の会場で、初めてのライブで、プロジェクトが始まってまだ半年で……という条件に本当に相応のライブだったのよ。
良くも悪くも想像より下回ることはなかったけども、大きく上回ることもなかったのね。
エビストとハニプラを好きなファンが集まってワイワイする分にはいいけれど、ここから外に拡大していくにはまだまだ足りないというレベル。
でも、何かしらの可能性は感じないこともないし、ひたむきな姿は応援してあげたくなるよねという感じ。
それがハニプラの1stライブで、コンテンツも含めてまだ全体的にそんな感じだった。
微かな何かを感じられはするけれど、それを大勢の人が確信出来るかというとまだ難しい、みたいなね。
だからもう、実は滅茶苦茶不安だったんですよ、2ndライブの前は。
だって、まあ、ねえ。
会場の規模は前回と似たり寄ったりだし、1stからまだ半年しか経ってないのに「2ndライブをやります!」と言われて、いや、嬉しいけども……。
コンテンツ自体もジワジワとファンが増えてきているけれど、ブレイクしそうな未来はまだまだ雲の上にあるようにしか見えなくて、ね。
そんな状況でとりあえず2ndライブって、そりゃワクワクよりも不安が勝つでしょうよ。
もうまずチケット捌けるかの辺りから正直不安で仕方なかったですよ。結果的に完売してくれて本当に良かったですけども。
それに、やっぱり期待はしてるけど信頼は今一つだったんですよ。ええ、もう正直に言うとですよ。
前回のライブから半年経ったとはいえ、その間にリリイベとかもやっていたとはいえ、果たしてあの1stライブからどれほど何が変わったのかをきっちりと見せられるくらいなんだろうかってね。
本当に本当に不安だったんですよ。
言ってもまだまだ零細コンテンツなわけですから、ライブなんてそうそう何回もやれることじゃないと思っていましたし、本当に一回一回が滅茶苦茶貴重で、かつとても重いチャンスなわけですよ。
その貴重で重いチャンスにおいて、一体何を見せられるのかがやっぱり本当に大事じゃないですか。
会場に来てくれたファンは今まで以上に惹きつけて繋ぎ止めなければいけないし、まだエビストとハニプラをよく知らずにとりあえず見に来たくらいのお客さんにはファンになって貰える程の何かを見せつけなければいけない。
その点では1stは本当に及第点ギリギリであったことも一つの事実で、可能性と楽しさには溢れていたけれど、パフォーマンスで魅了する、ファン層を拡大するという点では正直足りないところがあった。
だから、それを受けての2ndでは本当に、ハニプラは可能性以上のものを示す必要があると個人的には考えていました。
可能性以上の明確な"実力"。
今やレッドオーシャンと評される程にコンテンツが飽和しつつあるこの二次元アイドル界、数多あるユニットの中において、明確に「8/pLanet!!じゃないとダメなんだ」と思わせる程の何か。
実際"それ"がしっかりないことにはこの先の成功はありえませんし、"それ"がないユニットとコンテンツを応援することには惰性と同情は持ち得ても本気を持つことは出来ません。
無論、エビストとハニプラには"それ"があるかもしれないことを期待して自分はここまで追いかけていました。
しかし、いつまでも期待だけで追いかけていけるわけがないことも事実ですし、何より期待だけでついてきてくれるファンだけを相手にやっていて生き残れるほど甘い世界でもありません。
1stの感想でも書きましたが、「可能性を感じる」というだけではないことを示さなければならない最初の時があるとしたら、まさに今回の2ndライブがそうだったでしょう。
そういう事情から、「ハニプラ本当にやれんのか!?」という期待と不安が混ざりつつ若干不安が勝ってるような気分で自分はこの2ndライブ当日までを悶々と過ごしていました。
勿論やってもらわなくては困りますし、やれるだろう、やれるはずだ、まあやれるんじゃないかな……というくらいの信頼は持っていました。うん、改めて振り返ると酷いな。
でも正直仕方ないじゃないですか! だって、1stからまだ半年ですよ!
コンテンツの底は未だ見えないとはいえ、それが深いからなのか浅いからなのかすらわからない――いや、本当にわかんないんですよエビスト!
2ndライブの前までファン全員がこのコンテンツの本気度や全貌や黒幕を未だに掴めずに、まるで巨大なコンニャクと相撲を取っているような感覚だったんですよ!
そうだよねみんな!? 俺だけじゃないよね!?
なので、もう半分は「どこまでやれんねん」みたいなことを探りにいくような気持ちでもありました。
8 beat Story♪も企画が世に出てからもうすぐ一年、8/pLanet!!も1stから半年。以前と比べて果たして何をどこまでやれるものなのか、会場に来た全員が見極めたいと願っていた2ndライブだったと思います。
やたらめったら長くなりましたが、とにかくそれがハニプラの2ndライブにおける大前提かつ最大の課題でした。
さて、では実際どうだったのか。
いざライブが始まってからの自分の衝撃を何とかここに書き起こしてみるので、まずはそれで色々と伝わってくれればと願います。
そう、まず昼夜二部制の昼の部で最初の曲のイントロが始まって……。
……うん、まず最初に気づいたのがどうも今日は音が抜群にいいんですよ。
元々小さいホール風の会場だからなのかな。音響がとても良い。
1stの感想では再三書きましたが、前回は本当に正反対なことに音響が酷かった。いやぁ、酷かった……。
今回それと比べてどうなるのかとドキドキしていたんですけども、いや、これはね、これは……百億倍くらいの差つけて今回の音響の方がハチャメチャに良い。
良かったんです。
いや、ていうか良すぎるわ何だこれ。ここ最近行ったライブの中で一番音響いいわこれ。
どうなってんの!? いや、本当に凄い、凄かったんですよ。
とかくこの手のオルスタで陥りがちかつ前回もそこが酷かった低音の激しすぎる自己主張が今回一切ない、それなのに迫力不足とは感じない絶妙に綺麗なバランスが取れている……!!
とにかく音量上げすぎによる音割れとかもない、激しい曲は激しさそのままでありつつ、しっとり系も美しくゆったりと聴かせてくれる。えっ、素晴らしすぎる……。
本当に音響が、音響が、音響が三回繰り返す程にまず音響が素晴らしかったんですよ。
前回と余りに正反対過ぎる。というか完全に前回の最大のネックが音響だったわけで、そこをここまで完璧に改められると、えっ、もうあと褒めるところしかなくない……?みたいな。
逆に前回とあまりに差がありすぎて怒りに変わってきたぜ。いや、冗談ですけども。
とにかくそう、まずそれくらい音が良かった。
難点と言えば数回曲の途中でマイクのハウリングがあったくらいですが、すぐに対処してくれたしそんなに気にならない程度でした。
いや、いきなり演者と関係ないところ褒めすぎじゃないと思われるかもしれませんし、これは今回の会場自体が構造とか諸々のおかげで良かっただけという可能性もなくもないのですが、それでもあまりに感動したし前回「音響ひでーんだよ!」と散々当たり散らした罪の意識も若干あるので、今回そこをここまで仕上げてきたPA担当スタッフさんにここで賛辞と感謝を書き記しておきたかったのです。ありがとうございました。
ええい、勿論話を音響とPAスタッフさんの頑張りが良かったですだけで終わらせるつもりはありません。
そう、確かに音が良かった。まずそれに気づきました。
それにより「今日結構いいかも」という期待を膨らませ始めながらも見つめる自分の前で、次々とステージは進行していきます。
二曲目を楽しみながら、一曲目も含めて音だけじゃなく今日はメンバーの歌もダンスもとても良いことに自分は気づき始めました。
そして楽しい。やっぱりハニプラのライブは楽しい!
メンバーも前回と比べて更にたくさん練習してきただろう成果が出ていますし、今日は最高のライブになるという確信が早くも生まれていました。
始まる前まで抱いていた不安はすっかり何処かへ雲散していました。
そして、三曲目。
これが終わる辺りで、どうも自分はようやく異変に気がつき始めました。
ステージ、良い。
メンバーのパフォーマンス、とっても良い。
良い……良い……否ッッ……良すぎる……ッッ!?
そうなんです、これはマジもマジでリアルに感じたことなんですけど、メンバーのパフォーマンスがあまりにも良すぎたんですよ。良すぎて逆に異常を感じる程に。
もうその時点で軽く混乱ですよね。
えっ、待って、君らこんなに……!? こんなにだったっけ……!?
言うてそりゃ、どこまでやれるのか確かめたかったとか上で長々と語りつつも、ある程度これくらい成長してくれてたらいいかなみたいなのはライブの前までにシミュレーションするじゃないですか。
前回のライブを思い返しながらね。ま、これくらいにはなってて欲しいよねみたいなね。
そういうリアルシャドーをしておいてから自分達はライブに臨むわけじゃないですか。
でもね、目の前のハニプラのパフォーマンスがそのリアルシャドーで設定しておいたレベルを完全に超えちゃってたんですよ今回。
想定していたレベルアップを軽々超えたレベルまで到達しちゃってるんですよ。
術式レベル5くらいに備えてたらレベル50が来ちゃったんですよ。
もう気分はスカウターの数値が異常な上昇を続けるのを眺めるザーボンさん、ドドリアさんのそれですよね。滅多に出来ない希有な体験でしたよ本当に。
ここまで持ち上げに持ち上げるとそんなに凄いの……!?と大きな期待を寄せてしまうかもしれないので一応弁明しておきますが、あくまで自分個人の感覚として今回のハニプラを見た場合それ程の衝撃だったというだけではあります。
本当にそこまでに感じるかどうかはやはり人によるでしょう。
という予防線を張りつつも、しかし今回はやはりそこら辺を踏まえてなお客観的にもこれはかなり凄いと感じて貰えるのではないかという期待を抱いてしまう程でもありました。
とにかく、そう、まずステージを見ながら最初に感じたのが「この規模じゃない」ということでした。
そうなんですよ、今回の会場は前回の会場とほぼほぼ同じ、若干こっちの方が広いかなくらいの500人程度のキャパシティで、ステージも前回より少しだけ大きくなった程度でした。
そして、ハニプラのパフォーマンスはもう完全にこれくらいの規模のステージでやっていいそれじゃあなかった。
会場が小さすぎる。あまりにも小さすぎたんです。こんな理由で会場が小さいことを悔やんだことは過去一度もありません。
もうこんな会場じゃハニプラのパフォーマンスを受け止めきれねえ。
いや、いやもうホンマ……もったいない!!
見てる間中ずっと思ってましたよ! もったいないんですよ!!
この規模の会場で、この程度の人数の前で、見せていいようなステージじゃない!!!
会場の役が不足しているどころじゃありません。こんな事態がありますか!?
それ程までにハニプラのパフォーマンスのレベルは上がり過ぎていたんです。
もう、もうも、それに気づいてからはずっと「ここじゃないところで見せてくれー! もっとデカい会場で見せてくれー!」って思いながらステージ見てましたからね。
半端じゃない。
よく同じ会場で期間を空けて二回ライブをやることで「この会場は攻略したな」って感じることあるじゃないですか*3。
あの感覚結構好きなんですけど、今回のはもう攻略なんてものじゃなかった。蹂躙ですよ。檻に閉じ込められたコングが暴れ回ってたに等しかったんですよ。
そんなことを思いながら、圧倒され続けたまま昼の部を全部見終わった後に、呆然としつつ自分は悟りました。
ライブが始まる前は、見終わった後で「これはもしかしたらもしかするかもしれない……!」と、少しでも感じさせてくれたならそれでオッケーだ、などと考えていました。
しかし、今回のこれは既に「もしかするかもしれない」なんて段階じゃありません。
これはもう、今現在進行形でもしかしている状態なんですよ。
本当に、電撃に打たれたかのようにその気づきを得ました。
ハニプラはもう、今、完全にもしかしている最中のユニットなのです。
「君達は何をどこまで出来るんだ」と問われたら、「私達はこういうことをここまで出来る」というのをもうハッキリと今回見せつけてくれました。
しかし何だろう、何がそんなに凄かったんだと、見ていない人は気になることと思いますが、どうも自分にも上手くそれを説明出来ないのです。
パフォーマンスが凄いということは、つまりダンスが凄いのか?
確かにダンスは良いんです。
コレ系のユニットの中において比較しても、実に高レベルで踊れるユニットであることは間違いないです。
振り付けも方向性がハッキリしていて、見ていて分かり易く、そして楽しい。
1stよりもレベルは格段という言葉で片付けられない程に上がっていました。
しかし、それでもなお突き抜けていると言い切れるものではないことも確かです。
びっくり人間のような動きをするわけでもないし、PVとのシンクロダンスみたいな明確な他とは違う売りがあるわけでもない。
ダンスに根拠を求められるという線は薄いかもしれません。
では、歌が凄いのか?
確かに歌も素晴らしい。
今回は音も良かったためか、改めてハニプラの歌声の綺麗さというものもライブでありながらも存分に味わうことが出来ました。
歌声はそれぞれ個性的で一人一人のそれを聴くだけでも楽しいし、何よりこの8人はそれぞれの声が重なった時のハーモニーがとても美しいというところが最大の魅力であるユニットです。
それを根底から支える楽曲達も言うに及ばず素晴らしく、クオリティの高い魅力的でかつ個性的な曲が揃っています。
しかし、それをして最大の魅力と言い切るのもまた難しい。
何故なら歌声に惹きつけられるものがあるとは評しつつも、それは歌だけで全て持っていってしまえる程上手いというわけではないからです。
曲も、人によって好みは分かれるところですし、ハニプラのそれが今この業界全てのシェアを奪える程最高とはどう頑張っても言い切れはしないでしょう。
ダンスと同じく、歌だけにも根拠を求めることは出来ません。
そうなるともう「え、じゃあ何が凄いの!?」となるでしょう。
正直自分も「うるせえ、俺にもわかんねえんだよ!!」とぶん投げたいところなのですが、それでも無理矢理に理由をつけてみるならば、その「よくわからないけど何か凄いものを見た」と思わせる力こそがハニプラの強さであり、むしろアイドルの不思議なパワーそのものと言えるのではないでしょうか。
言葉遊びでもあり哲学のようでもありますが、一度でもアイドルにハマったことのある人ならわかるでしょう、いや、わかってくれ!
そのアイドルパワーとでも呼ぶべき不思議な力――キン肉マンかよという感じですが、それが「突き抜けているわけでもない踊り」と「上手すぎるというほどでもない歌」を奇跡的なバランスで混ぜ合わせて、抗いがたい妙な魅力に仕立て上げてしまう。
そんな力を、ハニプラも勿論持っていて、そして恐らくそれが物凄く高いレベルであり、彼女達の今一番の強みでもある。
そして、その力こそはきっと、ダンスの技術よりも、歌の才能よりも、それらよりも何よりもアイドルが一番の芯として持っていなければならないものなのです。
アイドルとしての才能!
1stライブの感想で自分はハニプラのそれを何となく目が離せなくて応援したくなるものだと書きました。
そして今回の2ndではそれをよりパワーアップさせて、明確に、何となくなどというレベルではなくそのパフォーマンスに惹きつけられて魅了させられてしまうようなものにまで仕上げてきたのです。
ハニプラの2ndライブにおけるパフォーマンスの凄さを無理矢理にでも説明しようとするとしたらそんな感じでしょうか。
無論、これは全て自分個人の意見です。
自分の貧相な表現力と語彙では伝えられないこと、伝えられていないことは数え切れない程にありますし、人によってハニプラのパフォーマンスを見た時に感じたこと、または感じることはそれぞれ異なってくるとは思います。
しかし、それでもなお自分は主張したい。
何かがある。
言葉には出来ないけれども、何かがハニプラのライブにはある。
あるからこそ、自分は今こんなにも熱い衝動に突き動かされて支離滅裂な文章を書いているのだと。
そして、あの時あの場にいた多数の人がその何かをそれぞれ感じてくれていたはずだと。
そして、それは今後この文章を読んで、あるいはそれぞれ様々な理由でハニプラのライブを初めて見に行くだろう人達にも感じて貰えるはずだと。
そう信じてみたい何か不思議なアイドルパワーが8/pLanet!!にはあるんです。
今はハッキリとした形にはなっていませんが、いずれ形になるかもしれない。
そんなオーラのような、華とでも呼ぶべきなのか、そういうものこそがハニプラの強さであり、実力であり、セールスポイントであり、2ndライブは凄かったと言わしめるものなのです。
とまあ、以上がハニプラの2ndライブを今回見に行ったことで自分が感じたことの全てであります。
とはいえ、結局溢れ出る感情に任せて思いついたままをとにかく書き殴っただけでもあるので、何のことなのかわかりにくい部分もたくさんありましたでしょうし、そもそも何か勝手に納得して良い感じに締めた風になってるけどこっちは何も納得してないぞと思われることでしょう。
なので、以下からは2ndライブを経たことによるエビストとハニプラの変化をまとめつつ、これが今最高に推せるコンテンツである理由もわかりやすく説明し、皆様にその魅力をプレゼンテーション出来るよう頑張ってみたいと思います。
ここまで延々益体もない感想文を読んでいただき恐縮ですが、まだもうしばらくお付き合いいただけたらと願います。
8/pLanet!!の2ndライブにおける成果
まずは「2ndライブって上では長ったらしく冗長な感想書いてたけども、結局のところ本当は何が凄かったの?」ということについて簡潔に自分の意見をまとめたい。
本当にライブがそこまで凄かったのかどうかということについては、結局最後は個々人の主観に寄ってしまう部分なのでそこに何か絶対的な根拠を見出すことは出来ないだろう。
少なくとも自分にとっては最高のライブだった。それは間違いがない。
しかし、実は主観を越えた客観としても良いライブであったこともまた間違いはないのではとも思えるのだ。
では、先に否定したはずのその根拠を一体何処に置くのかというと、それは「1stライブとの比較」という部分になるだろう。
あるいはもう少し拡げて「それまでの8 beat Story♪というコンテンツに対する評価との比較」とした方がわかりやすいかもしれない。
二次元アイドルコンテンツ全体という枠の中ではなく、あくまで8 beat Story♪というコンテンツだけ、8/pLanet!!のライブという枠の中だけで定義するならば間違いなく2ndライブは凄かった。
1stに10倍近くの差をつけて2ndライブは良かった、とまで言い切ってもいいかもしれない。
そうは言っても、別にハニプラの1stライブがそこまで酷かったから相対的にそういう評価になるというわけでもない。
正直、1stライブは1stライブとして素晴らしい点も多々あったし、「これくらいならまあ、他と比べても全然、いけるでしょ」くらいにはいいライブだった。
結構やれるじゃん。この規模のコンテンツにしては全然やる方じゃん。可能性は感じるよ。次に期待だね。
1stライブの正直な感想としてはこうなるだろう。
楽しいし、何かは感じるけれど……でも、まだまだ。
それが8/pLanet!!の1stライブであった。
ではそれから半年、比して2ndライブである。
このライブは、恐らく何かを見せることが求められているライブであっただろう。
それはファンからもそうであるし、ファン以外、8 beat Story♪と8/pLanet!!の動向を見守る様々の人達からもそうであったろうと思われる。
プロジェクトが世に出てからもうすぐ一年、比較的のんびりとゆっくり進んできた企画ではあるが、いつまでもずっとそのペースのままでいられるわけもない。
ファンも、それ以外のこの企画に注目する人達も、全員がこの2ndライブにエビストとハニプラの"本気"を見たいと願っていた。
このコンテンツに賭けてみようと思わせる何がしかの可能性、いやもはや可能性だけでない確かな実力を見せて欲しいと願っていたのだ。
そして、果たしてそれは達成された。
ハニプラはこの2ndライブで、かけられていた期待以上の、求められていたレベル以上の実力と可能性を見せつけたのだ。
それが、それこそが恐らくこの2ndライブで一番凄かったことなのである。
2ndライブが良いライブであると確信出来て、このライブの一番の成果であると思える部分もそこなのだ。
つまり、「8/pLanet!!とは成長出来るユニットである」ということをまざまざと見せつけたこと。
それが2ndライブにおける一番の成果であろう。
何故ならば、これでようやくエビストとハニプラの"強み"とも呼べるものが出来たことになるからだ。
別に今までのエビストとハニプラにいいところが全くなかったというわけではない。
しかし、"これ"と言えるもの、決め手のような何かが欠けていたことも事実ではある。
最初期から追っていた人達はその決め手の代わりに、曖昧にではあるが確かに感じる何か才能の片鱗のようなもの、成長の可能性というものを拠り所にしていた。
しかし、あらゆる人がそれを信じられるものでもなく、またその小さな芽が開くかどうかはその存在を信じた人達にも確信が得られるものではなかった。
そんな中で、今回の2ndライブにてエビストとハニプラは自分達が成長したことと、成長が出来るということをまざまざと、立派に、見せつけた。
まだ極少数の、最早変人とも言える人達が信じた何かはしっかりとそこにあり、その芽がちゃんと伸びて葉を開いた。
そして、その成長はしっかりとした花になることを十分に予感させるものだったのだ。
やたらと比喩的な表現になってしまったが、これこそが今エビストとハニプラの最大の強みであると言える。
そして、その強みはこれから先の様々な可能性へと繋がっていけるかもしれないものなのだ。
8/pLanet!!を今推す理由
そう、そして、8 beat Story♪と8/pLanet!!を今自分が推し、皆さんにもオススメしたい理由というのもまさしくそれなのである。
それ。つまり「成長するユニット(コンテンツ)であり、成長出来るユニット(コンテンツ)である」ということ。
それこそが今エビストとハニプラの最大の魅力でもあるのだ。
この二次元アイドル飽和のご時世、自分達の力で一から立ち上がろうとするコンテンツは少し目を向ければ正直たくさんある。
今まではエビストも単にその中の一つというものでしかなかった。
そんな一からの何かを応援したいというなら、単にエビストだけに限定する必要も無く自分がビビっと感じたものを選べばいい。
そういう点では他と比べてここが!と押し切れる部分も少なかったのだ。
しかし、今回の2ndライブを経てエビストはそこから大きく一歩抜け出してみせた。
孵るかどうかもわからない卵を温める段階から、殻を破って雛になった。
「ウッソ!? この卵孵った!? 孵ったよ!!」、という驚きに包まれているのが今なのである。
そして、この小さな雛はまだまだよちよち歩きではあるが、その内でっかい鳥になるかもしれない予感が十分にある雛なのだ。
何が言いたいかというと、結局そういう一からというコンテンツの中で本当に成長出来る力を秘めているのはシビアな話だがやはりほんの一握り程度なのである。
そして、その一握りの中に自分達がいるんだぞということを、エビストとハニプラは今回の2ndライブでしっかり証明してみせた。
それが皆様にオススメ出来る理由となる。
何故ならば、やはりしっかりと成長をするコンテンツとユニットを追いかけることほど楽しいことはないからである。
小鳥の翼が大きくなり、羽ばたいていく様ほどにこれまでの応援が報われるものはない。
そういうことがもう一度味わえるかもしれない、そのポテンシャルがエビストとハニプラにはある。
だからこそオススメするし、応援してもらいたいのだ。
そして、それは特に、あの奇跡を今度は最初から見たいと願うような人達に。
こういう勧誘の仕方はいやらしいかもしれないが、あれ*4を最初から追っていた者として言わせてもらうと一番近い感じはこれなのだ。
あの奇跡に繋がる萌芽が今存在するのは、言い切ろう、恐らくここだ。
奇跡を起こし続けていた頃のあの姿から存在を知って、魅了された人達にとっては確かに一見この子達は物足りなく映るだろう。
絵は何だか芋っぽくて、お話もいまいちどうなのかよくわからなくて、曲はいいけど微妙なゲーム。
周りに知っている人も全然いなくて、まるで追いかけているのが自分しかいないように感じる程度の人気。
駆け出しの新人ばかりで全然顔も名前も知らないけど、やる気と才能だけは満々なキャラクター達とその担当のメンバー達。
列挙してみると中々に散々な状況ではあるが、しかしそれこそがまさしく最初期であり、そこからこそがあの姿に繋がる前段階なのである。
そして何より、そんな状況こそがもしかしたら一番楽しい時期でもあるかもしれないのだ。
そりゃあ毎日悩むだろう。
自分の応援しているアイドルがどこまで行けるのか、不安で仕方ない日々を過ごすことになるだろう。
いまいち広がらない知名度にやきもきするし、思い煩い苦しむことも多いだろう。
しかし、裏を返せばそれこそが醍醐味なのだ。本当に。
そして、それはやはり最初から成功が約束されているような大きなコンテンツでは決して味わえないものなのだ。
小さかった存在が経験と成長と幸運を重ねて凄いことになっていく、それがフィクションと現実で重なる感覚は言葉にならない。
あれに魅せられたならばあらゆる人が知っている感覚であろう。
その最初なんて本当に、こんな感じなのだ。でも、それこそが何よりも素晴らしい。
そして本当にかつてのあの瞬間に自分も居合わせることを今も望んでいるのならば、是非ともここに来て見て欲しい。
この8 beat Story♪と8/pLanet!!に。
まあ、果たして本当に凄いことになるのかの結果は今のところ保証は出来ないが……。
しかし人生、たまには分の悪いことに全力になってみるのも一興ではないかと思う。
そして何より8/pLanet!!自体が結果は別としてとても魅力的で素晴らしいユニットであることは今からでも太鼓判を押せる。
いいぞ、ハニプラ……。かわいいぞ……!
本当にかわいいぞ……!
しかし、上に書いてきた理由は全てあの6年間に最初期から関われなかったことを後悔し、それをもう一度追い求めている人向けのものでしかない。
もしあの奇跡を全部見た上で、それがもう一度単なるあれの繰り返しになるのならそこまで惹かれるものはないと思う層もいるだろう。
だが、自分としてはそういう人達にも敢えてもう一度このエビストとハニプラをオススメしたい。
正直このコンテンツは確かにあの作品へのリスペクトもりもりで生まれて、純粋にあんな風になりたいと思って頑張っていることには間違いがない。
それが単なる模倣でしかなかったり、柳の下を狙っているだけのように見える人も多いだろう。
いや、実際そんなとこがあるのも否定はしない。
しかし、それでもこのコンテンツ、そしてユニットとしての彼女達があの奇跡と全く同じ道筋を辿れるわけがないこともまた明白ではあるのだ。
これもやはり何度も言ってることなのだが、同じ場所――というか、憧れとしてあの姿やあの到達点を目指していても、結局殆ど必然的に全然違う足取りや歩幅、あるいは道のりで目指さなくてはならないのだ。
何故なら、エビストは正直優等生ではない。
かつてのあの作品が生まれつきの龍であったとするならば、全然、今はまだ龍に憧れる鯉くらいの実力しかないだろう。
なので、全く同じことが出来たりであったり、出来ているわけではないのだ。
そしてそればかりでなく、このジャンルにおいてはそれこそ歴史の繰り返しはうんざりだと思いながら厳しい目を向ける層も少なくはない。
なので、必要としても必然としても、これまでにないアプローチでオリジナルな成功を目指さなくてはならない。
これはエビストとハニプラにとっては明白な前提である。
では、そういうオリジナルスターなやり方、形に将来的に辿り着ける――あるいは今すでに辿り着いているのかどうか。
正直それも今はまだ全然、ただただ同じように同じやり方で必死に走ってみているだけであったりする。
しかし、だ。
しかし、今この時代にそういうものがどうなるかを見守る――そこまでではなくてもあるいは見届けてみるというのは、凄く……言い方は少々悪いが、凄く面白いと思うのだ。
いや、興味深いと言った方がいいかもしれない。
それが本当に新しい何かになるのか、それとも模倣のままで終わるのか。
そして新しい何かになっても結局失敗だったのか、模倣のままでも成功へ辿り着けるのか。
それはもう、全然今はまだ誰にもわからないだろう。
そして、それこそが途轍もなく面白いと思うのだ。
どうだろうか。
こう、本当に成功も失敗も全然どの未来に繋がるのかもわからないというのは、ある意味一番面白い時期でもあると個人的には思っている。
何より、我々はそれを当然一回経てきているではないか。
いや、あれはもう懲り懲りだと思う人もそれはいるだろう。それならそれで仕方がない。
あの結果で、あの一度の奇跡を見られただけで十分満足だ。そういう人もいるだろう。
それはそれで本当に素晴らしいことだし、自分もこれまでは正直そうありたいと願っていた。
でもね、でも――あれはやっぱり毒じゃないですか。
結局あの毒に侵されたまま自分は抜け出せなかった、そしてそんな人が自分の他にもいるのだとしたら。
そして、もしいたとして、まだどこにも行けず、自分の渇きを癒せていないままなのだとしたら。
ここだろう。ここに来てください。ここに来て、一緒にその姿を見届けてみてくださいと言いたい。
自分達が打ちのめされたあの奇跡に、真っ向から憧れて全く無謀にもそれを目指そうとしている存在がいる。
それはきっと自分達が一番なりたかったものであり、そしてなれないと絶望したものでもある。
そんなものが本当に、まさか現実に今出てきているのである。
そして必死に、前だけを向いて走っている。
なんというか……上手くは言えないが、そういった存在をもう一度追いかけてみることは、見守ってみることは、決して単なる繰り返しだとか、ループにハマっていることにはならないと思うのだ。
あの抱えきれないような奇跡があって、それでもそれに続くかもしれない何かを見ることで、ようやくあれを消化なり昇華出来る気がするのだ。
それを含めてようやく、この一連の物語のようなものが終わる気すら自分はしているのである。
だから、そうなのだ。
自分のような者は、物語をきちんと終わらせるためにも新しい物語を読まなければならないのだ。
そして、これまでの余りにも情けない心情吐露に少しでも共感を覚えてくれるような人がいて、その上でもし今も迷い続けているのなら――その新しい物語にエビストとハニプラを選んでみて欲しいのである。
8 beat Story♪と8/pLanet!!の物語
話が前後してしまうが、皆さんにオススメしたいもう一つの理由が先にも書いたそういったエビストとハニプラの持つ物語性の部分なのである。
知名度も人気も最初からある程度存在するなどということは全くなく、今時正気かと思うほど何もないところからこのコンテンツとユニットはスタートしている。
誰からも期待も見向きもされていなかったところから、地味かつ地道に様々な活動を行ってきた末に、今ようやく2ndライブを終えて一周年を迎えるところまで来られた。
そして着実な成長と共に、もうちょっと大きな場所へ羽ばたこうと頑張っているのが現在である。
今時こんなベッタベタな物語が見られるところも中々ない程にベタで泥臭いストーリーを彼女達は今駆け抜けている真っ最中である。
そして、そんなベタな物語をひた走っているのは何も現実のユニットであるハニプラメンバーだけではない。
それを支えて取り巻くコンテンツ、そして彼女達と重なる向こうの世界のキャラクター達も含めてみんなで成長し、進んでいっているような感覚がここにはあるのだ。
というか本当に、本当にハニプラと合わせてエビスト本体もコンテンツとしてジワジワと、本当にジワジワと成長していっている。
ゲームもゆっくりではあるが着実に良くなってきているし、システムは何度もアップデートされて遊びやすくなり、弱かったストーリー部分も補強されて最初の頃よりもずっと面白くなってきている。
追加される曲も(最初からそうではあるが)本当に良いものばかりが揃っていてクオリティが下がるということがなく、加えて歌うメンバーの実力も最新作になるにつれてレベルアップしてきている。
また、遂にファン待望のコミカライズも連載が開始された。
本当にジワーッと、ゆっくりとではあるが、しかし着実に8 beat Story♪全体が成長していく途上にあるのだ。
そして、その成長がコンテンツに関わっている人間全員の本気によって成り立っているというのが何より気持ち良いし、感銘を受ける部分でもあったりする。
そう、本気。
エビストに関わって仕事をしているスタッフはみんな熱っちいくらいに本気なのだ。全力なのだ。
ユニットメンバーだけではない、ゲームの制作スタッフ、衣装や振り付け等のバックアップ、音楽制作チーム、その他細々とした部分までみんながみんなこのコンテンツを本当に良いものにしようと必死で頑張ってくれている。
それが様々なところから伝わってくるような作りになっているのである。
だからこそ、その本気にこちらも心が動かされてしまうところがある。
無論出されるもの自体が良いものであるという以上に、それをこちらへ届けてくれる頑張りにも胸が打たれるのだ。
そして、こちらもそれに対して何かしてあげたいと思わされてしまう。
応援したい、支えてあげたい。
行きたい場所があるならばそこまで行けることを願うし、叶えたい夢があるならそれが叶って欲しい。
むしろ自分自身がそのコンテンツに夢を見て、それを一緒に叶えたいと願わされてしまう。
そんな風に、全員で進んで全員で叶えていくような感覚が、このコンテンツには今ハッキリと存在している。
それこそが今のエビストとハニプラの強みである物語性であり、オススメしたいポイントなのである。
とはいうものの、些かこの物語は出来すぎている面がないでもない。
上の文を読んでそう感じる人も多少はいるのではないだろうか。
いや、実はそれも否定はしないし、出来ない。
みんなで奇跡を夢見て叶えていく物語というのは実際完全にかつて存在したあれの姿と重なるし、ある程度重ねる意図があってのものでもあるとは思う。
そう、実はこの物語性というのは偶発的にそうなっているわけではなく、ある種意図して作り出されているのだろう。
実際エビストはどうも端々からそういう最上位にいる何者かのコントロールを感じることが多々あったりもするのだ。
話は多少逸れるが、実はエビストというのはどこがお金を出して、誰が儲かっていて、どこが仕切っているのかの背後関係がいまいち不透明なコンテンツだったりする。
一応ゲームや音楽制作やらそれぞれを担当している会社はわかるのだが、それらを統括しているところ、黒幕が一体何者なのか――個人なのか会社なのかすら全く表に出てこないので誰もわからないのだ。
しかし、実際その黒幕とでも言うべき人物が誰であれ、恐らく相当のやり手であることは間違いがない。
ここまで自分、あるいは自分達の存在を隠して、コンテンツの発展の段階と速度をコントロールしている様は素直に驚嘆に値するだろう。
そう、ここで一端逸れた話がまだ戻ってくるのだが、エビストとハニプラの物語は正直その存在X(と、仮に呼称する人物)が現実であるこの世界をキャンバスにして描こうとしている理想のアイドルストーリーという側面も存在していたりするのだ*5。
話が急にやたらオカルト染みてきた感があるが、実はこの「エビストは存在Xの手によってある程度コントロールされて動いている物語である」という部分を自分は必ずしも否定的には見ていなかったりもする。
むしろこの部分こそ、上記のように美辞麗句を並べ立てたエビストの物語的特色を鼻白むような人にオススメしたい裏の楽しみであったりもするのだ。
まあ聞いて欲しい。
実際のところ、エビストは今の時点で恐らく全く儲かってはいない(であろう)。
新興コンテンツなんて軌道に乗るまで全部そんなものでしょと言われるとそれまでだが、どこもある程度短期間で軌道に乗せられるならばそれに越したことはない動きをするものである。
それに余程の大手でもない限り、少なくとも半年以内にある程度の結果が得られないと企画は頓挫するだろう。
しかし、それらと比してもエビストの興味深いところは、どうもこの企画のビジョンが恐ろしく長期的なものとして設計されているらしいことが覗えるところなのである。
それも、その間少なくない量の血を流し続けることを覚悟の上でそんな長い道のりを走っているのである。
それが、さっきも言ったように余程の大手が企画してのことならば納得は出来る。
どこかの大手企業が社運を賭け、宣伝やコンテンツ周りの整備にも大いに力を入れて、当たるまで続ける消耗戦をしているというのならそういうものかと理解も出来る(※何らかの具体例のある例えではありません)。
ところが再三言っているように、エビストは全くそういう類いの大手が噛んでいる痕跡が見当たらないのだ。
嘘じゃない。
こういうコンテンツが企画されるにあたり絶対一枚、二枚は噛んでくるであろう、これ系の業界における暗黒メガコーポであるK社やB社等の影も形も存在していない(※具体的な対象の存在するアルファベットではありません)。
一種異様ですらある。
では見方を変えて、大元のアプリゲーム開発・運営会社が他に太いコンテンツを持っており、それを元手とする投資の一環として力を入れているケースではないかと考えることも出来るだろう。
しかし実際、そのゲーム開発運営元であるC社も儲かって儲かって何かにお金を使わないと仕方がないような会社とは到底思えないようなところである。
唯一大手と言える関連会社としては某大手芸能事務所であるH社が存在しているが、それにしたってあまりにも痕跡がなさすぎる。
「ウチが今これ力入れてやっとりまんねや!」みたいな、公のバックアップが一切ないのだ。
とはいえ消去法的に考えるとやはりそこが一番お金を出して全面バックアップしていないと事実に説明がつかないのだが、あまりにも繋がりを伺わせる情報がなさ過ぎて困惑しかない。
話が大分逸れてきたのを強引に戻すが、とにかくエビストの描いているであろうビジョンは相当金のかかった、かつ恐ろしく気の長い、本当に大きいところが損を承知で行うようなものであるのに、実際どこの誰がそれを動かしているのかまるでわからないのだ。
あるいはH社が実際の黒幕であるのに、その上からそれを殆ど隠すように指示して仕切れるような何者かが存在しているのである。
実際、そんな人物がいるのだとしたら恐らく相当やり手であるし、失礼ながらむしろ狂人の域であろう。
何故ならその恐ろしいまでの手腕は全て金儲けではなく、理想のアイドルコンテンツとそのストーリーを現実へ顕現させるために振るわれているからである。
自らの存在を隠し、スポンサーの影すら隠し、少なくない資本を惜しみなく注ぎ、損失すら厭わず、コンテンツとユニットの歩く方向とスピードを完全にコントロールする。
それは何故かというと、泥臭いながらも感動的なアイドルのサクセスストーリーの純度を極限まで上げるために他ならないだろう。
何もないところから一歩ずつ努力して大きな場所へ向かうというのは、アイドルに限らず古今に通じる物語の理想像でもある。
それを心血注いで作り上げることはどこも理想とするプロデュースの方向性であるとはいえ、今時ここまで綿密に、ガチガチに、本気でやろうとしているところはない。
それも二次元アイドルコンテンツで、だ。
そういう狂気の見え隠れする物語の裏の部分を楽しんでみるのも、またエビストの一つの興味深い楽しみ方として、キラキラと純粋な輝きに飽いた人にもオススメしてみたいポイントであったりする。
とはいえ、むしろそういうしっかりとしたレールが敷かれ、きっちりとしたバックアップがあること自体を面白くないと思う人もいるかもしれない。
全部が計算尽くだなんて、冒険していないじゃないかという人もいるかもしれない。
自分にもその気持ちは大いに理解出来るところではある。
しかし、それでもそんな計算に基づいたレールの上を走っているとはいえ、それが必ずしも冒険をしていないことにはならないし、面白くないということにもならないということをここでは強く主張したい。
何故ならば、完全に一から作り上げるアイドルコンテンツというものはそうやってある程度のレールを敷き、その道を進むための兵站を整えて始めて冒険に出られるのであり、ようやく賭けが成立するものだからである。
何も考えてないけどやってみれば何とかなるでしょ、というのは悲しくも厳しいことだがフィクションの中だけの話なのだ。
そう、アイドルものというコンテンツには絶対に、明確なビジョンというものが必要不可欠なのである。
それがないことには賭けにすらならない、単なる婉曲的な自殺でしかない。
冒険の海へ出る前にそのための船を作りながら死ぬようなものである。
むしろその最初の一歩を踏み出すまで行けるかどうか自体がすでに冒険であり、賭けでもあるのだ。
一から積み上げるというのはそういうことである。
そういう点でもエビストはすでに今普通に歩き続けているだけで常に様々な要因による突然死と隣り合わせの冒険という心臓に悪い状態なのだが、このコンテンツにはその上更に我々の心を落ち着かせることのない狂気が詰め込まれている。
それはどういうことなのかというと、上記の部分でも散々解説した存在Xの描くビジョンが、ガチガチに計算され尽くした舗装道というよりはむしろ偶発的な要素にも期待した作りになっているらしいことなのである。
偶発的な要素――もうハッキリ運と言い換えてもいいかもしれないが、エビストとハニプラが意図された段階へ進むためには必ず実力と運が求められるようになっているのだ。
こう書くと当たり前のことに思えるかもしれないが、凄まじいのはこう進むことが出来ればいいよねという道をしっかり作っているのに、そこへ進めなかった場合を恐らくあまり想定していないところなのである。
出来なくても資本力とか色々なところでカバーするよ、とかいった様子があまりないのだ。
むしろ、どうもその段階に進めなければここで討ち死にする他ないとでも思っているようにすら見えるのだ。
それを如実に感じたのが他ならぬ今回の2ndライブであった。
様々なことが求められていた今回の2ndライブ、結果としてエビストもハニプラも確かな実力を見せたことで次の段階へ進めたように思えるが、もしここでこの成果が出せなかったらと考えると正直ぞっとするばかりである。
無論今回のことは実力ばかりでなく様々な運もあっただろうし、そもそも実力以上に運がなければ大成も望めはしない。
とはいえ、エビストは伸るか反るかが運任せなところも多すぎる向きもある。
ビジョンはしっかりしているのに、そこに乗ることが出来るかは運試しという局面の連続なのである。
それが果たしてやはり超大手の噛んでいないがためのそれなりの予算故なのか、それとも存在Xがそういうヒリつくような狂気のギャンブルが好きなのか、自分程度ではもはや判別が出来ない。
それでも、これだけはハッキリと言える。
エビストとハニプラが順風満帆に用意された道を行っていると思っているのならそれは大きな間違いだと。
むしろ生まれた瞬間から今まで心臓に悪い賭けと冒険ばかりを繰り返していて、自分は彼女達を応援し始めてから正直心の一部は安まったことがないぞ、と。
しかし、勘違いしないで欲しいのは上でも言ったがその不安すらむしろこの段階においては楽しいということなのである。
無謀な賭けが、命懸けの冒険が見たいのならば、新興二次元アイドルはどれもそうだとは言えるけれども、敢えてこのエビストに乗ってみるのも一興ではないかと思われる。
そういう点でもギャンブル好きにはオススメであるし、何よりそういう命懸けのベットを繰り返してきたことで今彼女達は相当に強い。
賭けておそらく損はないということも、この界隈における予想屋崩れとしてはまた保証するところである。
結論
簡潔にまとめると言いながらも結局またもや話が様々な方向へ豪快にとっ散らかった気がするので、最後に今一度全てをわかりやすくまとめることに挑戦したい。
つまりはまあ、8 beat Story♪というコンテンツ、そしてその中の8/pLanet!!というユニットは目下のところ絶賛成長中であり、また今後も大きく成長することが期待出来るハッキリとした実力を持っている。
故に、そういう成長を見守ることが好きであったり、あるいは凄い何かがまだ凄くなる前、そして成る瞬間が見たいという人がいるならば是非とも応援して追いかけることをオススメしたいのだ。
またその成長に不随した立志伝的な物語性も魅力的な部分であるし、その現実に描いていく物語の純粋な部分にしろ、あるいは計算された部分にしろ、それらを総合的に見ても非常に面白い動きをしていることは間違いがない。
なので、応援や入れ込み以外でもこのコンテンツに注目してみることは興味深いところがあるし、損をさせない何かを見せてもらえるのではないかなと個人的には思う次第である。
そして、それらのどの道から入っても興が乗ったならば、改めて気に入った曲を買ってみたり、これまで宣伝してきたことを確かめるためにライブに参加してみたり、発展していく途中にあるアプリゲームをプレイして課金してみたりもして欲しい。
とまあ、結局とりとめもなくクダを巻いてきたことの中核とはそんなところである。
そして、その上で最後にここまで読んできた人が抱くであろう懸念を一つ、取り除いておきたい。
恐らく少なくない人がこう思っているのではないだろうか、
「そうは言っても始まってから一年経ったコンテンツだと、最初から見てきたことにはならないのでは……」、
「美味しい瞬間って実はもう終わってしまっているんじゃないの……?」と。
確かにそうかもしれない。正直否定は出来ない。
今回の2ndライブ含め、この一年にあった様々な美味しいイベントはもう取り返しがつかないことは事実だろう。
しかし、だからと言って、そんなことを理由に諦めることほど損でつまらないこともないとまた断言することも出来る。
何故ならば、それでもまだ、その一年でもまだエビストとハニプラの歩いてきた距離は微々たるものだからである。
伝説のあれに例えるならば、実際まだその1stライブ前くらいの感覚なのである。
嘘じゃない。
何故ならハニプラは3rdライブの開催もすでに決まってはいるのだが、その会場がようやく赤坂BLITZだからである。
つまり、どんぶり勘定でも、あの子達と違ってハニプラはその三倍の時間をかけなければ前に進めない存在なのだ。
そして同時に、三倍の時間をかければ同じところまで進むことの出来るかもしれない存在であるとも言える。
だから、まだ全然遅くはない。
この支離滅裂な文章が公開された今、そしてそれを読んでいる今。全然遅くない。
BLITZでのライブには遅くないのだ。
多分そこではきっと凄いものが見られる。
いや、断言するのはやっぱまずいな。見られる、かもしれない。
正直確実にどうとはまだ言えない。ぶっちゃけ今でもマジで賭けだ。
エビストとハニプラが伸るか反るかは、2ndライブでは一端乗り越えたが、また次の3rdでも極上のギャンブルである。
でも、そこからだ。
エビストもハニプラもそこからなのである。
そして勝敗はともかく、そこからの瞬間が見られるチャンスがあるならばまだ全然遅くはないのだ。
だから、今からでも二の足を踏まずに飛び込んでみてもらいたい。切にそれを願う。
全身じゃなくてもいい、まずは片足だけ浸けてみるのでもいいんじゃない?
曲だけ追うのでも全然ありだよね。ゲームをプレイするなら無料で聴けるし。こういう視聴動画もあるからね。
【8 beat Story♪】iTunes&レコチョク配信決定!
ストーリーもゲームで読める。ゲームが面倒ならコミカライズも始まったし、手軽に読めて面白いよ?
一周年記念関連のイベントも今色々開催中だから、メンバーに興味あるならそこからでもいいね。イベントスケジュールは公式側がわかりやすいようにこういうものも作ってくれてるし……。
http://chronusinc.jp/8beatstory/schedule/
ハニプラTVっていう珍妙なバラエティー番組もあるんだ。でもそこから入門は大分コアかな……。
そして、何処から入るにせよ、それ以上に凄い何かが見たいのならば、やっぱり次の3rdライブだろう。
http://chronusinc.jp/8beatstory/3rdlive/form
何かに成るかもしれない。やっぱり成らないかもしれない。
そんなヒリヒリするような無謀な賭けと、夢を叶えるための冒険を、これからしたいと願う人も、かつてしてきた人でも、今この時代に求めるならばここなのだ。
ここでやってみないかと言いたいのだ。
その理由を、今までこうしてグダグダと語ってきたのだ。
だから、ここまで読んできて少しでも何かが琴線に触れた人は、どこからでもいいので入り込んできて欲しい。
結果の保証はしないし、出来ない。それこそが醍醐味でもある。
しかし、それでも二つだけ保証出来ることはある。
それは、このコンテンツ自体の楽しさと、何より元気と勇気を貰えるところだ。
そうなのだ。
今まで散々コンテンツの成功を願って様々なオススメポイントをこの愚にも付かない文章の中に書いてきたわけではあるが、実際そこら辺のことはどうでもいいのかもしれない。勿論関わった人全てが報われて欲しいのは当たり前ではあるが。
『DREAMER』という彼女達の新曲の歌詞にも「どこまで行けるかなんて考えないで 前見て振り返らずに全力で駆け抜けてこう」とある。
結局このコンテンツの、いや、自分が好きな「アイドル」の本質はそこかもしれないのだ。
エビストもハニプラも全力で走っている。
前だけを見て、自分達が今やれる全力で。
こちらとしては無謀としか思えなかったあの道を、少しも恐れずに笑顔で走って行っている。
先のことなんて、本当は考えていないのかもしれない。
結果のためにやってすらいないのかもしれない。
そして、だからこそ美しく見えるのだ。
心が突き動かされる。その後ろ姿から、勇気を貰えて仕方がない。
勿論それらは全て錯覚かもしれない。単なるポエり*6すぎかもしれない。
しかし、それでも向こうが全力であることには間違いない。
生きるためにであれ、走るためにであれ、今この時期にあるアイドルは絶対に全力だ。
そして、その全力にこそこちらの心が打たれることもまた間違いがない。
その全力から、感動と元気を貰える。たまに呪いも受けたりする。
事の本質とはそこである。
エビストはそんなアイドルの臓腑(はらわた)を持っている。
そして、恐ろしくも貴重なことにはその臓腑の見せ方をきっちりとわかっているのだ。
それを悪趣味と思う人もいるかもしれないが、しかし自分達はその臓腑に魅せられてこの魔境に入り込み、そして抜け出せないでいる。
だから、その自覚があるにせよないにせよ、今自分が言っていることに何らかのシンパシーを覚えるならば、選んで欲しいのはエビストとハニプラなのだ。
予想外に変な文章になったので強引に流れを戻すが、綺麗な言葉に置き換えるならばアイドルから元気と感情を貰いたいならば恐らく今一番はここなのだ。
それだけは間違いなく断言出来る。
彼女達の全力疾走には、言い表せない魅力がある。
人を惹きつけ、動かす何かがある。
だからそれを見て欲しい。
そう、例えば最初は上にも挙げたように、この曲からでも(ダイレクトマーケティング)。
しかしそれでも、最初から一貫して言っている通り、彼女達の明日は正直まだ誰にもわからない。
自分としては「この才能ならば……!」と、割と楽観視出来そうな向きも2ndライブを経ることで生まれてきてはいるが、たまにどうしようもなく不安になったりもする。
それに一体何をもってして成功とするのか、どこまで行けたらばゴールなのか、誰にも定義は出来ないことでもある。
それでもやはり確かなことは、人が集まれば集まるほど、彼女達には何らかの奇跡が舞い降りる確率が高くなるだろうということである。
そして、8/pLanet!!はそんな風に規模が拡大していってもきっと受け止められるだろうポテンシャルと可能性があるということも、また確かなのである。
だからこそ、今はこのコンテンツに人を呼んでみたいと思っているのだ。
もし奇跡が起こるならそれがどんな形なのか確かめたい、し。
純粋に全力なアイドルを多くの人に知っても欲しい。
どこまで行けるか見てみたい。報われて欲しい。夢が叶って欲しい。
思うところは純にせよ不純にせよ色々とあるが、諸々全部引っくるめて応援したいという気持ちの中に入っている。
そして何より今もそうだが、その道のりこそが最高に面白くて楽しいのだ。
そう、8 beat Story♪は面白い。
以前は表現しようがなくて凄すぎると書いたが、今なら胸を張って言える。
8 beat Story♪は面白いのだ。
だから勧めたい。
結局のところ、結論はそれだけである。
だから、よろしくお願いします。
8 beat Story♪を、一緒に追いかけてみてください。